EXPERT TECHNIC

Draw4モニター 笠松仁

サイズローテーションについて

素材4

みなさんは何を根拠にサイズやカラーのローテーションを行っていますか?
私自身以前にも書かせて貰いましたが、アオリイカは何らかの「変化(ストラクチャー)に潜む生物」と捉え、その変化に対して重点的にアプローチしていくことでイカとの出会いの確率を上げるという考えがベースにあります。
現在Draw4シリーズには、2.5号・3号・3.5号・3.5号deep・4号 monster the rideと5種のサイズ・バリエーションがあります。

1.「エギを知る!」
まず、サイズローテーションに際しエギの特性をよく知るということが重要となります。
写真1
写真2

Draw4 全5バリエーション

①4号 monster the ride
ボディーサイズ 約12.5cm
沈下速度 3秒/m

②3.5号
ボディーサイズ 約11cm
沈下速度 3秒/m

③3.5号 deep
ボディーサイズ 約11cm
沈下速度 2.4秒/m

④3号
ボディーサイズ 約10cm
沈下速度 3.8秒/m

⑤2.5号
ボディーサイズ 約8cm
沈下速度 4.4秒/m

※ボディーサイズについては、ラインアイ、カンナを除く。

2.「根拠を探る!」
サイズローテーションに至る目的や根拠を探る。

・ブラインド編
3.5号を基調に、時期、水深、潮の強弱、風の強弱・ベイトサイズ等、様々な環境的要素、ボディーサイズによるシルエットの強弱を考慮し、サイズローテーションに至る目的を自身で感じ取り根拠付ける。
私の場合は、「潮に馴染む」「フォールでじっくり魅せる」に重きを置き、上に挙げた環境的要素を考慮し、水中で起こる変化に対し重点的にアプローチを繰り返していきます。
シルエットの強弱、じっくり魅せる「静」シャクリによる「動」と、メリハリを演出してイカにアピールします。
ブラインドの釣りということを考えれば、「状況アプローチ」といったころでしょうか。

・サイト編
シルエットの強弱によるフォローの釣り。
サイトに持ち込んだケースでは、抱かすことができなくても「どのようなアクション」「どのレンジ」で一番反応を示したかを観察し、きちんと記憶しておきます。
ここでのローテーションは、シルエットの「弱」サイズダウンがメインとなります。
投入した時点ですぐに抱くケースもありますが、先ほど一番反応を示した方法でアプローチすることがセオリーとなります。
私は、このフォローの釣りで何度もオイシイ思いをしたことがあります。特にシャローエリアの効果は絶大です。

3.「サイズローテーション+αで更なる可能性を!」
・私的+αの戦略
◎カラーローテーション
サイズ×カラー数の戦略が立つ
◎リーダーバリエーション
サイズ×カラー数×リーダーバリエーション数の戦略が立つ
◎メインラインバリエーション
サイズ×カラー数×リーダーバリエーション数×メインラインバリエーション数の戦略が立つ
私自身、取材等の自身へのプレッシャーが高い際は、必ずレングス・テイストの異なるロッド、太さの異なるメインラインをセッティングした2タックルで挑んでいます。
このように、「+α」の持ち玉が多いほどシビアな状況で生きてくるものも多く、様々なアプローチが可能となります。

4.「まとめ」
どのような釣りにおいても、何らかの根拠をもって戦略を立てることで「釣れた」から「釣った」へと内容が伴う釣果へと変わり、上達していくうえで非常に重要なファクターとなります。

サイズローテーションのメリットとして様々な状況や環境要因へのアプローチの幅が広がり、自身の意とするアクションの演出が可能となります。

また、私が常々感じていることですが「でかエギ=でかイカ」ではないということ。
状況に一番マッチした「エギ」が釣果を呼び込み、またその中に「でかイカ」も交じるという結論に至っている。
イージーな状況では誰しもが簡単に釣果を出すことができます。
渋いとされる状況下で、目の前の状況を深く掘り下げ考察することで貴重な一杯にめぐり逢えることでしょう。

素材2

2015.07.30 13:14
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